2025/01/07 16:30
2025年がはじまりました。
今年も何卒よろしくお願いいたします。
今年最初の手仕事は『神代タモ』で作った箸置きでした。(上の写真)
「神代」とは、長い年月地中にあった埋れ木ことです。
埋れ木の魅力は何と言っても削った木肌に現れる独特の色合いにあります。
木の種類によって、色合いが変わります。
有名な「神代杉」は青黒くなり、希少価値が高く銘木として珍重されています。
タモやナラの神代は、灰褐色になる特徴があります。
随分昔に「神代ケヤキ」でキャビネットを作りましたが、深緑色の木肌がとても美しい家具になりました。
『神代』には、他の材料にはない独特の美しさがあります。
今年の干支『乙巳』(きのえみ)は、再生と成長の象徴とされています。
乙という字の一番上の横線が地面を表していて、その下から新芽が伸びてきています。
しかし、まだ芽が出せない様子を表しているそうです。
たしかに最後が上に向かって伸びてきています。
そして、『巳』は再生を意味すると言われています。
地中から再び現れた『神代タモ』で作った箸置きは『巳年』最初の仕事にピッタリでした。
クラフトカツは今年で25年目になります。
2020年1月に塘路から釧路に移って、これまで沢山の方々に支えられてなんとかやってこれました。
古くからの馴染みのお客様や、オンラインショップからのお客様、優しい友人達、本当に感謝、感謝です。
でも私達も、地中での暮らしが息苦しくなってきたので、そろそろ地面から芽を出し、また新たな木を育てたくなってきました。
2025年は、お客様と直接顔を合わせて私達の手仕事を見て頂ける場ができると良いなと思っています。
これからも二人と一匹の手仕事屋『クラフトカツ』を何卒よろしくお願いいたします。
看板犬リドも、お客様のお相手をしたくてウズウズしています。
皆様も素敵な2025年をお過ごしください。
katsu . taka . rido